【試合レポート】
プロレス界屈指の妙技WORMを引っさげ、元WWEのスカリーIIホッティがファン待望の初来日。ユージン、そしてミッキー・ジェームスの負傷欠場によりピンチヒッターとして登場のXとユニットを結成し、TAJIRI&KUSHIDA&リン・バイロンのSMASH勢と激突する。スカリーのWORMを決めさせまいと妨害を図ろうとするTAJIRIだが、はたして……!?
選手入場前にアメリカ国歌が流れ、アメリカンなムードが漂う中、まずはリン、KUSHIDA、TAJIRIのSMASH勢が先に入場。一方、元WWEスーパースターズは、まずはユージンがトップバッターで入場。そして注目のXは、WWFライトヘビー級初代王者で、WWEではFUNAKIとのタッグチーム"カイエンタイ"でNYを席巻したTAKAみちのくだ。TAKAはリングインすると、リング中央でTAJIRIと額をつけて睨み合んでからガッチリと握手を交わす。そして大トリで現れたのはスカリーIIホッティ。テーマ曲に乗ってノリまくるスカリーに、観客から大歓声が沸き起こる。
先発を買って出たKUSHIDAに対し、元WWEスーパースターズはなんとジャンケンで先発を決めて、ジャンケンに負けたスカリーがいきなり登場。腕を固めるKUSHIDAに対して、軽快な動きで切り返すと強烈なヘッドロックで絞め上げる。反撃に出たいKUSHIDAだが、スカリーの独特なテンポにやや困惑か。
ここでスカリーはユージンに、KUSHIDAはリンにタッチ。ユージンは早速キスをリンに求めるも、リンは地獄突きからフランケンシュタイナーでこれを拒否。さらに側転エルボーを叩き込んだリンは619を狙うも、これをかわしたユージンは怒りのお尻ペンペンだ。そして、なんとユージンは強引にリンの唇を奪うと、たちまち観客から大ブーイング。リンは泣きながらTAJIRIにタッチ。
ここで観客からはTAKAコール。そしてユージンはTAKAにタッチ。TAKAとふたたび握手を交わし、フィンガーロックから腕を取ると、TAKAも腕を取り返す。そこから激しいグラウンドの攻防が展開され、場内は大歓声。ここでTAKAは再度TAJIRIに握手を求めるも、TAJIRIが近づいてきたところでサミング攻撃。TAJIRIに代わって出てきたリンにもサミング攻撃を狙うも、リンはTAKAの手を掴んで逆にTAKAの自爆を誘う。
リンのタッチを受けたKUSHIDAは、TAKAのジャストフェイスロックをかわし、側転から低空ドロップキック。さらに、その場飛びムーンサルトで舞ってTAJIRIにタッチ。しかしここで、TAKAはTAJIRIが痛めている左ヒザにストンピングで反撃し、スカリーにタッチ。スカリーはTAJIRIをコーナーに据えると額にパンチを振り落としてからフェイスバスター。ここから一気にWORMを狙うも、これはKUSHIDAがカット。すかさず場内からブーイングが飛ぶ。SMASH軍はスカリーを攻め立てると、リンがスカリーの腕に噛み付き攻撃。さらに、KUSHIDAがスリーパーで絞め上げると、ここでスカリーはトラースキック一閃。命からがらユージンにタッチする。
すると、ユージンはエアプレーンスピンでTAJIRIを振り回し、近づいてきたKUSHIDA&リンを弾き飛ばすと、さらにTAJIRIに対してジョン・シナの必殺技F-Uを炸裂させ、TAJIRIの顔面めがけてファイブ・ナックル・シャッフルを落とす。勢いが止まらないユージンは、近づいてきた味方のTAKAにまでみちのくドライバーを炸裂。そして、KUSHIDAにはホーガンムーブからニードロップを落とす。やりたい放題のユージンはリンにトリプルHHHの必殺技ぺディグリーを狙うも、これはKUSHIDAがスワンダイブ式ミサイルキックでカット。しかし、続いてコーナートップから飛んできたKUSHIDAを捕獲すると、ザ・ロックの必殺技ロックボトムで叩きつける。ここでスカリーがユージンからタッチを受けると、KUSHIDAにフェイスバスターを炸裂。TAKAがTAJIRIにスーパーキックを放って分断を成功させたスキに、スカリーはお得意ムーブから観客による「W・O・R・M」の大合唱と共に必殺WORMを炸裂させ、堂々のピンフォール勝ちを奪った。
試合後、TAJIRIが「TAKAさん今日は本当にありがとうございました」と礼を述べると、「実は今日オファーしたんですけど、大事な仕事をキャンセルして来てくれたんですよ」とTAKAが急遽駆けつけて来てくれたことをファンに明かす。これに対し、TAKAは「あまりハードルを上げられると、しゃべるのが得意じゃないんで」と照れ笑いを見せると、「一言だけ言わせてください! SMASH最高!」と雄たけび。そして最後は、スカリーが初来日の喜びをファンに伝えると、両軍が客席へとなだれ込んでファンと握手を交わした。
【ユージンのコメント】
次の6人タッグマッチチャンピオンだ!
【スカリーIIホッティのコメント】
TAKAと会えて、ベリーハッピーだ。
【TAKAみちのくのコメント】
ユージンとは面識なかったんだけど、このSMASHのリングで偶然に組むことになって。昨日の夜になってオファーがあったんだけど、WWEトリオって聞いて、どうかと思ったんだけど、俺は元WWFだから。でも、お客さんは暖かいね。SMASHのリングで勢揃いしたのは感謝したいね。二度とねえかもしれねえけど、どこかで巡り会うかもしれないし、その時はまた日本のファンを驚かせてやりたいと思います。今日は本当は店番やってるんですけど、休んで。出たから言うわけじゃないけど、SMASHは前回見せてもらって、日本で一番興味のある団体で、マリンスタジアムでもイベントを合同でやらせてもらったり、非常に興味がありましたね。TAJIRIとは日本では接点がなかったんですけど、凄い興味がある、出てみたいなっていう団体で。昨日、連絡貰って、出させてもらった。引っかかったが元WWEのトリオ、自分は元ニューヨークっていうのも忘れていたけど、お客さんが暖かくてね。本当に楽しませてもらいました。夜のほうも出させてもらうので、今後も交流があれが。自分も世界を観てきたんで、感性が同じような部分もあるし、出てみたら面白い団体だったね。こういうことがなけりゃスカリーと組むこともなかったし、非常に楽しかったです
【TAJIRIのコメント】
ボクは実家に帰ったような心地良さがありましたね。あのリズムが自分のリズムだなっていう。TAKA選手は凄い大事な仕事をキャンセルして来てくれたんですけど、本当にお礼をさせてもらいたいですね。スカリーも日本が楽しかったっていう。こっちを見てニヤッと笑うんだよ。アメリカでもあれだけのお客さんのワームの歓迎を受けたことがないんじゃないか? いい人生の思い出になっただろう。KUSHIDAもなったろう? リンちゃんも。試合の総括としては楽しくて良かったという。(あれだけの選手の相手に新人のリン選手を出した意味合いは?)いや、やる前からキャラクター負けしてなかったでしょ? 予想以上でビックリしましたね。この娘は凄いですよ。KUSHIDAもワームを食らったけど、日本人でワームを食らったのは俺とTAKAさんと船木さんしかいないからね。今後、増えていかない可能性があるんだから、良かったね。ユージンは一昨日に来たときにボクと朱里ちゃんとで飯を食いに行ったんですけど、その時は朱里ちゃんと結婚するって言ってました(笑)。
(スターバックの印象は?)神話の人を初めて目にできたような、なんだかレスラーというよりは、ギリシャ神話でいろんな名前があるじゃないですか? ゼウスとか、そういう感じがしましたね。パイルドライバーで客がウーッとなりましたよね? それだけ唸らせるものがあったんだろうね。大原があれだけ手も足も出ないっていうのはビックリしましたね。あれほど差があるとは思わなかったですよ。フィンランドで会った時は感じなかったけど、こいつでかくなったかなって、たじろいじゃったんですよ。背が伸びて、体も大きくなったとかそういう大きさじゃないんですよね。(夜はタイトルがかかった一戦になりますけど、VTRでは何か方法はあるということをおっしゃっていました)なんかそういうことでは闘えないような気がしちゃいましたね。こんなんだったかなって、まずいのを呼んじゃったっていう。正直な感想です。
【KUSHIDAのコメント】
しばらく新日本さんでやらせてもらっていたんですけど、リズムが全然違うというか、ストロングスタイルとアメリカンプロレスの行ったり来たりしている感を味わっている自分が楽しかったです。(WWEを目指すうえでこの試合で得たものは?)すぐには表せないですけど、新日本さんでやった試合の充実感と今の心地良さ、ハッピーになった感じの違いはとてつもなく違いがあるから、きっとその差を自分なりに研究することで、これから自分が成長していくんじゃないかと思います。日本のスタイルとアメリカのスタイルのいいとこどりじゃないですけど、成長の道筋だと思っているので、これからも幅広くやりたいですね。今日みたいな試合も勉強になるし。(夜は天才対決が待っています)内藤選手とは新日本の巡業でやったんですけど、トリッキーじゃないですか? でも、ボクが闘った印象で言うと、トリッキーでもなく新日本の選手。闘い方とか、普通の日本人選手の感覚でしたね。今度はバッチリと切り替えて闘いたいと思います。ボクが凡人だからなのか、天才とは感じ取れなかったですね。
【リン・バイロンのコメント】
WWEの選手と闘えて嬉しかったです。(ユージンのキスの味は?)バッド……。(夜は植松との試合だが?)女と闘うことに興味がない。アクションスターになりたいから必要ない。